ディクテーションとは? 正しいやり方とオススメ教材/アプリを紹介

皆さんは「ディクテーション」という勉強法をご存知でしょうか。
ディクテーション(dictation)は"書き取り"という意味で、文字通り英語を聞いて文字起こしする勉強法です。

リスニング力を大幅にアップさせる勉強法として知られており、ライティング力やリーディング力も同時に付くと言われています。

一方、書き起こしは面倒で時間がかかるため、「ディクテーション」を続けるには根気が要ります

ですが、「ディクテーション」により得られる経験は日常では味わえないもので、なんとなく聞き流している重要箇所を漏れなく吸収することができます。

今回は少し大変ですが、リスニング力とライティング力を大幅アップさせてくれる勉強法「ディクテーション」をご紹介します。

ディクテーションで英語学習のポイント
・メリット:リスニング/ライティング力が伸びる。
・デメリット:時間がかかる。集中力と根気が必要。
・コスト:youtubeなどを使えば無料。(本やhuluを使っても1000円程度)
・こんな人にオススメ:根気よく続けられる人。

似ている勉強法で「シャドーイング」という勉強法があります。
書き取りがどうしても面倒という人には「シャドーイング」がオススメですので、是非試してみてください。

ディクテーションの効果

「ディクテーション」は聞き取った英語をそのまま書き起こす勉強法です。

シンプルですが、効果は絶大でリスニングやライティング能力だけでなく、スピーキングやライティング能力の向上させると言われています。

以下では「ディクテーション」がどのように英語の勉強に効くのか解説します。

リスニング力の向上

「ディクテーション」で一番効果が現れるのはリスニング力です。

その理由は明確で、「あなたは相手の英語を100%認識できていますか?」
日本語でも相手が言ったことを100%認識することは難しいのに、英語で相手が何を言ったか100%認識するなんて不可能です。

会話の中で聞き取れる単語数は個人差がありますが、例えば60%を聞き取れることができれば、残りは脳で補完し大まかに理解することができます。
しかし、自身で勝手に補完した部分は修正されることなく忘れられます

「ディクテーション」は聞こえた文章を全て文字に起こすため聞き逃しは許されません
ですので、細かい音の違いに敏感になり、細かい音の違いを認識する「耳」を養うことができるようになります。

ライティング力の向上

英語を手書きすることは、ビジネスにおいて求められる機会は少ないので軽視されるかもしれませんが、「書く」という行為が脳に与える影響は絶大です。

小学生の頃は根気よく漢字ドリルに何度も何度も漢字を書きましたよね?

「書く」ということは「聞く」、「話す」という行為の何倍も労力を費やします。
その代わり、聞き流し勉強法とは違い学んだことを定着させやすくなります。

また、「書く」ことで普段意識しない語彙やスペルを意識するようになるので、手紙や英文メールを効率的に書けるようになります。

文法の勉強になる

リスニングにおいて、単語を拾い集めることができれば大まかに内容を理解できます。
しかし、ワンステップ上の英語力を身に付けるためには文法構造まで理解できなければなりません。

「ディクテーション」なら英文中の冠詞まで細かく書き起こしますので、文法をチェックしながら勉強ができます。

ただし、教材によっては難しい表現がされていたり、口語だったりするため、自分の英語力に合った教材を選ぶ必要があります。

語彙力の向上

英文の隅々まで書き起こしながらチェックするため、普段見落としがちな単語にも目を通すことができます。

これにより、普段触れることのないような単語もインプットすることが可能となります。

また、ドラマや映画を教材にすれば、スラングの勉強もできるようになります。

中級者〜上級者向けですが、huluの英語音声&英語字幕機能を活用すれば、ドラマや映画で「ディクテーション」ができるのでオススメです。

ディクテーションのやり方

ディクテーションは音声を流しながら、聞き取れた単語を手書きでノートに書いていく勉強法です。
初めのうちは聞き取れなかったところはパスしてもいいですし、スペルが間違っていても問題ないです。

以下では効率の良い勉強法をご紹介していきます。

1.まずはディクテーションの教材選び

まずは、ディクテーションの教材を選びましょう。

ディクテーションは同じ教材を何度も根気よく書き起こしていくため、ある程度モチベーションを維持できる教材を選ぶのがオススメです。

しかし、好きだからと言って自分に合っていない教材を選ぶと効率が悪くなってしまいます。

教材選びのポイントは3つ。

  1. 何度も「巻き戻し」&「再生」ができるか
  2. 文字起こしされたテキストを後から確認できるか
  3. 自分のレベルにあっているか

toeicの対策をしたい人は問題集のpart3かpart4で勉強しましょう。

2.音声を聞き取りながら書き起こす

教材の準備が出来たら、実際に音声を聞いてみましょう。
2~3回聞いて、問題なさそうならノートに書き起こしてみてください。

もし、最初から100%書き起こせるのであれば、教材が簡単すぎるので「1.まずはディクテーションの教材選び」からやり直しましょう。

長文を一変にディクテーションすると大変なので、30秒〜1分程度に分けると良いです。

3.テキストを見ながら書けなかったところを確認

一通り書き起こしを終えたら答え合わせです。
間違えた箇所や飛ばしてしまった箇所は、何故聞き取れなかったのか分析するようにしましょう。

ディクテーション失敗のパターンは大体以下のように分類されます。

・知っている単語だが、自分が思っていた発音と実際の発音と違っていた。
数回自分でも発音して、単語を覚えるようにしましょう。日常で使わなさそうな単語は無理して覚えなくてOK

・知っている単語だが、スピードが早く、前後の単語と合体して聞き取れなかった。
→単語が連結していることを意識しながら、自分でも声に出して発音しましょう。

・知らない単語だった。
→意味を調べて、必要に応じて覚えましょう

・知らないイディオム(熟語)だった。
→意味を調べて、必要に応じて覚えましょう

4.もう1度ディクテーション

せっかく分からないところを勉強したので、もう1度ディクテーションし覚えられているか確認しましょう。

ここまで時間がかかっているはずなので、スラスラ書けるところは飛ばしても問題ないです。

出来なかったところが出来るようになったことが確認できればOK。

5.【重要】数日後に復習する

ディクテーションに限りませんが、一番重要なポイントが復習です。

力が付く人とそうでない人の差をつける一番の要因ではないでしょうか。

数日前に出来なかったところが数日後にちゃんと出来るようになっているか、確認しながら英語学習を進めるようにしましょう。

ディクテーションのオススメ教材

ディクテーションのおすすめ教材は英語の熟練度によって変わります。

初心者は無理して映画やドラマでは学習せずに書籍やtoeicテキストで勉強することをオススメします。

以下より自分に合った教材を見つけてください。

初級者向け:「聞いて書き取る英語リスニング」

「聞いて書き取る英語リスニング」は日本人が読めるけど聞き取れない英語に注目して多くのフレーズを集めてくれています。

いきなり長文で勉強を始めるのがキツい人、長文をディクテーションできるほど英語力がない人にオススメです。

初級〜中級者向け:シャドーイング100本ノック

イングリッシュブートキャンプ株式会社のサービスとしてyoutubeに公開されてる教材です。
シャドーイング100本ノックというタイトルですが、ディクティングの勉強にも適しています。

100+2本の教材が用意されており、ボリュームもたっぷりですし、youtubeの機能で速度調整もでるので自分の能力に合うように調整出来ます。

お気に入りに登録すれば、youtueを見ている時に教材がレコメンドされるので「やらねば・・汗」という気持ちにさせてくれます。

中級者向け:「日本人は英語のここが聞き取れない」


英語教材で有名な「アルク」の教材です。

難易度1で紹介した「聞いて書き取る英語リスニング」に比べて、教材の初めから長文なので難易度を1プラスしました。
中級者向けくらいでしょうか。

3週間で完了するカリキュラムですが、しっかり復習して内容を理解することで、長く使える教材になります。

日本人が苦手なフレーズを集めてくれているのもポイントです。

中級者向け:TOEICやTOEFLの学習教材

英語を資格のために勉強する人も多いはず。
私も会社にノルマを設定されていたので苦労しました。

TOEICやTOEFLの学習教材でシャドーイングの勉強をすることで、試験本番で使用される単語や発音を重点的に勉強できます。

TOEICやTOEFLを目標にする人は対象資格の教材で勉強するのがオススメです。

上級者向け:huluやNetflix

映画やドラマで勉強するのは楽しいですが、日本人に求められないレベルの表現が非常に多いため、初級者/中級者にはオススメしていません

ですが、好きな映画のワンシーンはモチベーションが高まるので、やりたい人は是非やってみてください。
楽しく勉強するに越したことはないですから。

huluの英語音声&英語字幕機能を活用すれば、ドラマや映画で「ディクテーション」ができます。
(字幕を追いかけるのが少し面倒ですが。。。)

オススメ作品は『SUITS/スーツ』という2011年にアメリカで放送された海外ドラマ。
多くのyoutuberが英語勉強のための解説動画をアップしてくれています。

上級者向け:TED


TEDはサイエンスや芸能、政治、エンタメなど様々な分野で活躍してる人のプレゼンを視聴できるサイトです。
youtubeにも多くの動画がアップされています。

その分野において世界で一流とされる人の一流のプレゼンが聴けるため、英語をコミュニケーションのツールとして磨いていきたい人は是非オススメ。

トピックも非常に面白いものが多く、あなたに合ったものが見つかると思います。

まとめ:根気が必要だが効果は高い

ディクテーションは初心者よりは中級者から上級者向けの英語学習法です。
一つの教材を完走するのに時間がかなり掛かるので、最初に挫折する人は多いと思います。

ですが、コツコツ続けられる人にはオススメで、その効果も高いと言われています。

教材もあなたが英語を学びたい理由に合わせて選べるのもポイントです。

ディクテーションが難しそうと思った人にはシャドーイングという勉強法もオススメですので試してみてください。

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